探偵の調査技術を身につけるための技術実習
探偵調査の多くは座って行うものではありません。
もちろん、座学による理論で頭を整理することは必要ですが、頭で理解するのと、実際に身体を使う技術は別物です。
技術実習では、実際の調査を想定し、実務調査をモデルとしてゼロからでもわかりやすいプログラムで、プロとしての技術を身につけることが可能です。
下記に、代表的な技術実習とその概要を掲載します。
盗聴器盗撮機器発見講習
実際の盗聴機器などの仕組みを知り、プロが行う無効化の方法を学びます。また、電波を可視化する発見機材の使用方法を身につけ、実際の盗聴器発見の模擬実習を行います。
科学鑑定基礎
本格的な科学鑑定は鑑定所が行いますが、その保管や取り扱いには、基本的な鑑定知識が必要です。また、簡易鑑定については、鑑定基礎技術で対応できます。実際に行うサンプルの回収や検出方法などを含め、実習を行います。
通信技術講習
現在、通信技術の進化によって、離れた場所からでも通信網を使い、調査対象地のライブ監視が可能です。このような通信機器の使用方法を含め、通信プログラムについての知識や技術を身につけ、シングルタイプの極小コンピューターを利用した遠隔操作型の通信カメラを製作します。
調査利用ができる通信機器は、現在の探偵調査の環境では使用頻度が高く、技術を獲得していいない調査員は、幅の広い調査ができません。
GPS実習
現在広く運用されているGPSの利用について、調査機材の実機を使った実習を行います。特にGPSは、位置情報としてズレが生じるなどしますので、理論と合わせて、実務運用の現況を知ることは重要です。
観察力講習
探偵調査における聞き込みなど、いわゆる聴取調査では、対応する人物(情報を訊く相手)の真意を把握する必要があります。虚偽証言の見抜き方や情報の裏取り方法などを講習によって体得することは、正確な情報を収集する上では必要不可欠です。
撮影技術講習
探偵調査の現場では、必ず撮影を行います。調査の対象者を目の前にした近接撮影では偽装カメラなどの特殊カメラを使用します。特殊カメラについては、必ず使用方法を熟知し、慣れておく必要があります。また、基本的なビデオカメラの使用方法や一眼レフカメラなどを使った精密撮影など、環境に応じた適切な撮影を身につけます。
下見調査の基本実習
下見調査では、調査対象地の観察や基本資料の収集とその分析、調査対象者の行動パターンの分析など、様々な情報を得ることになります。この精度の高い下見調査を模擬実習において獲得することにより、実際の調査の準備や事前情報としてどのような情報が必要かなど、探偵調査のプロとしての知識と技術、調査の基本的なノウハウを身につけます。