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ただし、業者として、他人から依頼を受けて探偵業務を行う場合は、探偵業届出を公安委員会に行う必要があります。これは、探偵事務所を開設する場合や下請け業者として個人事業主となる場合などに必要な届出となります。
探偵社に就職して、探偵となるという方には、届出はあまり関係のない話ですし、資格という面では、全く意味合いが違いますから、ここでいうところの資格は存在しないということになります。
仰々しい名前の探偵学校の卒業生だというので、人手も足りないので、入社を認めたが、法人登記簿謄本の存在も入手する方法も知らなかった。T.I.U.探偵養成学校の再開を強く希望している。御校であれば、それは当然にできたことだから。(都内老舗探偵社社長)
これは、実際にT.I.U.探偵養成学校の卒業生を採用したことがある探偵社の社長の意見です。資格がないからこそ、個々人の実力や技能が強く問われる社会であるのです。ところが、一般的に、「尾行」や「張り込み」「いわゆる隠し撮り」というのは、経験があるという方が異常です。探偵が行う業務は一般的ではないからこそ、一見ベールに包まれたように感じるわけです。
また、浮気調査しかできない探偵社もありますが、老舗であったり、総合業務を行う総合探偵社であれば、資料収集や分析、聞き込みや面接などの様々な調査に従事できなければなりません。浮気調査といっても、コミュニケーションツールが多様化し、人の交流も単に会ってというだけではない多様複合化した社会においては、単に尾行ができる、張り込めるというだけでは、調査が成立しないケースもあります。
資格よりも何ができるかを重視する傾向
多くの探偵は、リアリストである傾向が強くと言えます。目の間で起こる事実、調査でしか見ることができなかった事実など、一般日常生活では目にすることすらない事実を追い続けている職務に従事する探偵は、必然的にリアリストになる素養を備えています。
どんな職であっても、実力があるかどうかはその本人の力量ではないのか。
つまり、本質として、探偵としての技能をどれだけ身につけているのだ?という観点が採用の基準となります。花より団子ということです。一方、資格をウリにするのではなく、履修証明書の内容が重要であり、身についている実技力が重要であると考えるのが妥当です。