成長曲線
皆様は、例えば勉強をしていて、突然、それまでできなかったことが、簡単に思えるようになる経験はお持ちでしょうか?
少し考え方を変えてみましょう。例えば、「九九」を使って暗算はできるでしょうか?日本人のほぼすべての大人は、「九九」を容易に使い、暗算をします。初めて「九九」を覚える時は、掛け算とはどういうものか?から習い、「九九」は語呂合わせの暗記などで覚えたはずです。それがいつの間にかに、深く考えなくても答えを出すことができるようになるというのは、成長曲線を経験したからと言えます。
物事を初めて行うとき、1000時間ルールというものがあります。1000時間やってみて、それでも始めた頃とほとんど実力に差がないのならば、その仕事や学習は向いていないということで使われたりします。この1000時間の中には、成長曲線の経験が得られるかどうかという重要な考え方があります。
成長曲線は、「時間」の経過と「理解度」で表すことができます。それまで、深く考えたり、時間をかけて考えないとできなかったことが、続けているうちに、急にできるようになるという学習効率などでよく出てくるキーワードです。
数十時間では効果が出辛い成長曲線
実際のところ、数十時間では、成長曲線を体感することは難しいと言われています。学習の効率をどんなに効果的に上げることができても、「理解度」と「時間の経過」は比例し、個人差がありますから、適性があって早く習得ができる人でも、短期間では、なかなか、成長曲線を体感することはできないのです。ところが、実際の調査は?といえば、基本行動は、無意識の状態でも行える状態でないと、高品質な調査を保持することはできません。
無意識で行う基本行動
探偵となり現場に立てば、役職は見習いであっても、現場では自分の行動の判断を行わなければなりません。ですから、「無意識」にビデオカメラを構えることができたり、尾行の距離を保つこともできなければなりません。
特に都心中央部や繁華街は、人混みが多く、一瞬の見落としで対象者を見失ってしまいます。ですから、調査現場においては、考えている時間は大きなロスになります。無意識で基本行動までは容易に行えるようにならないと、簡単な調査もミスをする確率が高くなり、見失うことなどがあるはずです。
探偵学校のうちは失敗は、調査継続が失われるほど大きな損失はありません。失敗を重ねながら、学ぶ場でもあります。
探偵学校の本科コースでは、その長期教育という最大のメリットを活かし、受講生が成長曲線を体感できるように指導を行っています。だから、「できる調査員、できる探偵」を輩出できるのです。